高学年になり病院実習(ポリクリ)が始まると
CT画像を頻繁に読む必要が出てくると思います。
カンファなどで先生にパッと質問されたときに
サクッと答えられたらかっこいいですよね。
今回はポリクリでデキる学生になれるように
CT画像の基礎をおさらいしていきたいとおもいます。
それでは行きましょう!!
CT とは
CTはComputed Tomographyの頭文字をとったもので、
日本語だとコンピューター連動断層撮像です。
X線の吸収度合いの違いを
画像としてあらわしたものです。
密度の低い物質はX線を透過させ、
密度の高い物質はX線を透過させません。
そのため、X線を感受する検出器に
・X線がたくさん当たる→密度の低い物質が存在する。
・X線があまり当たらない→密度の高い物質が存在する。
ということになります。
そして、その検出器に当たるX線の量から
白と黒の濃淡をもちいてあらわします。
・X線がたくさん当たる→黒
・X線があまり当たらない→白
といった感じになります。
具体例を挙げてみると、
・空気:X線はほとんどすべて通過する→黒
・骨:X線はあんまり通過しない→白
・筋肉:X線は通過する→グレー
・脂肪:X線はしばしよく通過する→暗いグレー
と言って感じに撮像されます。
CT値
CT値は基準として水のCT値を0とし、空気を-1000とします。
水と空気の密度の差を1000分割し、
撮像された体内の物質が水に比べてどれほどの密度かを
相対的にあらわしたものになります。
CT値の単位はHU(ハンスフィールドユニット)です。
一般に体内の物質は-1000~1000の間であらわされます。
CT値の具体例を挙げると、
・肺:約-500
・筋肉:約50
・脂肪:-80~-90
・肝臓:55~75
・甲状腺:70~90
・骨:約200以上
・各種臓器:約50
です。覚えておくといいかもしれません。
スライス
通常使用されるのは5mmスライスです。
つまり、体を5mmの幅で切った際の断面図を
連続して並べた状態ということです。
もっと詳細に見たい場合は
スライス幅をさらに細かくすることができます。
もっとも薄くすると0.8mm程度にまでは薄くできるようです。
(耳鼻咽喉科などで用いられることがあります)
コンピューターで再構成するだけで
わざわざ撮像方法を変えてもう一度検査しなくても
矢状断や冠状断の画像をつくることもできます。
WW(Window Width/ウィンドウ幅)WL(Window Level/ウィンドウレベル)
CT値が-1000の部分を黒く、1000の部分を白くして画像をつくると、
真っ白から真っ黒までを2000等分すると
臓器ごとの小さな違いがほとんど区別ができないようになってしまいます。
そのため、ある一定程度の幅のみを白黒表示化することで
小さなCT値の差でも認識できるようにすることがほとんどです。
この際に用いられるのがウィンドウ幅とウィンドウレベルです。
・ウィンドウ幅(WW):表示されるCT値の範囲。
・ウィンドウレベル(WL):ウィンドウ幅の中心値。
最も覚えておいたほうがいいWW、WLとして
肺野条件と縦隔条件があります。
<肺野条件>
ウィンドウ幅を1500程度に拡大することで、
肺の血管などが末梢まで見ることができるため、
肺癌や肺炎などを評価することができます。
<縦隔条件>
ウィンドウ幅を狭くすることで
実質臓器を評価しやすくします。
この条件では肺は真っ黒であらわされます。
CTで見る体内
体内の臓器や血管などはCT撮像ではどのように見えるのか。
これは残念ながら文字では説明しきれません。
自身で何度も見て勉強していくしかありません。
ちなみに僕はこの本を用いて勉強しました。
頭側からCTとMRIの画像が並べられています。
各臓器や血管も示されていますし、
水平断、矢状断、冠状断など複数種類の断面が掲載されています。
正常をまず勉強するには最適な1冊だと思います。
【最後に一言】
人によって血管の走行や臓器の位置には差があります。
教科書で見たものと実際の患者さんのCT画像が
少し異なっていることなんてざらにあります。
CTを見て→教科書で確認、を繰り返すことが
読影上達への唯一のコツだと思います。